団体交渉では文書を活用しましょう。
2025/02/28 更新
団体交渉と文書
(1)団体交渉後に、話し合った内容について、概略を作って送ってしまいましょう。
(2)会社としての回答も文書で送りましょう。
(4)労働組合の要求についても、「労働組合は、『』と要求をしているが、会社としては応じられない。なぜなら、バツバツ」と記録に残しておきましょう。
労働組合の交渉経緯
(1)労働組合の要求についても、「労働組合は、『』と要求をしているが、会社としては応じられない。なぜなら、バツバツ」と記録に残しておきましょう。
(2)労働組合は、文書を作りません。
(3)会社の言い分だけを記載していると、1年後に書類を見ただけでは交渉経緯が分からなくなります。
したがって、「労働組合は、『』と要求をしている。」と簡単に言い分を記載することは有効です。
社内調整
(1)会社の言い分について、文書を作ることは、社内調整でのトラブルを避けれます。
(2)「会社の言い分」を文章にして、社内でチェックする過程で、社内での意見を一致させることができます。
(3)団体交渉では、「書面のとおりです。」と回答することもできます。
(4)団体交渉で、「どこまで話するか。」を事前に話し合う手間を省けます。
実際に、団体交渉での出たとこ勝負で交渉するのは、社内調整が大変です。
書類を活用した交渉のイメージ
1 団体交渉前の事前連絡
(1)団体交渉前に、労働組合に電話して、労働組合の要望を聞いておく。
(2)「団体交渉の場で要求が出ても検討できないので、持ち帰るとしか回答できない。概略だけは教えてほしい。」
との頼みます。
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2 団体交渉前に、社内で打合せして、書類を作る。
(1)会社としての方針を書類で作って、事前に労働組合に送る。
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3 団体交渉
(1)「基本的には、書面のとおりです。」と回答する。
(2)団体交渉前に判断しておき、団体交渉の場では、「即断できない。」と回答して聞き役に徹する。
(3)団体交渉の話し合いで、双方の宿題を確認する。
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4 団体交渉後に、社内で打合せをして、書類を作る。
(1)会社としての方針を書類で作って、事前に労働組合に送る。
書類を活用した交渉のメリット
(1)団体交渉の場ではなく、社内での事前打ち合わせで、判断することができます。
(2)労働組合の意見を無視するさけではないので、団体交渉の「誠実交渉義務」にも違反しません。