Q 問題社員への対策の基本を教えて下さい。
2025/11/12 更新
問題社員の対応
(1)問題社員とは、仕事のパフォーマンスが標準より低い社員のことをいいます。
(2)「問題社員」の問題は放置されがちです。注意しても聞かず、管理職が時間の無駄だと感がてしまうからです。
仕事の適正に問題があるとき
(1)仕事には適正があります。したがって、任せる仕事によって、優秀な社員が問題社員になることもあります。
(2)社員と一緒に職種の変更も検討します。
人間性に問題があるとき
(1)人格を変えることはできません。人格に問題がある社員は、何度か注意して、これを証拠化していくことになります。
(2)注意が積み重なった段階で、問題の是木を変更します。
問題社員への対応の基本
問題社員への対応は以下のとおりです。
①担当者を決める。担当者が積極的に関わる。
(1)マネージャーが問題社員と積極的に関わることが必要です(ステップ1)。
(2)注意してもこれを聞かない人物に対しては、誰も注意しなくなります。このため、本人が問題ないと誤解することがよくあります。したがって、マネージャーが積極的に関わらないと問題が大きくなりがちです。
(3)月に1回、本人へのフィードバックを行えば、問題社員が自分で退職します。悲しい結果ですが、これも一つの問題解決です。
②求めている仕事の内容と、その水準を明確にする。
(1)問題社員については、客観的な業務評価を伝えることが大切です(ステップ2)。
(2)部下が自分の仕事について問題ないと誤解しているケースが多々あります。
(3)部下が問題点を認識して、努力するチャンスを与えることが大切です。
③課題(改善点)を伝える。
(1)部下の成長を期待して、部下に課題を伝えましょう。
(2)多くの問題点を指摘しても、パニックを起こすだけです。
(3)課題を伝えるとしても、3つまでにしましょう。
④文章にまとめて、お互いに確認する。
(1)以下の4つの項目に分けて、記載しましょう。
| 一般的に求められている仕事内容、水準 | 現在の水準 | 現在の問題点 | 改善すべき点 | 改善点の期限 次回の面談日 |
(4)A4、1枚で上記をまとめて、日付と署名をもらって、お互いに認識を一致させましょう。
⑤定期的なフィードバック
(1)課題について、達成できていたかをチェックしましょう。
(2)課題を達成していれば、褒めましょう。
⑥解雇に向けて準備する
(1)課題を伝えて業務が改善されればよいですが、多くの場合には上手くいかないでしょう。
(2)その場合には、「あなたは、この仕事(この会社)にあっていない。」と率直にフィードバックをすることになります。
参考
ビジネスガイド2025年12月号28頁






