Q 早期退職制度はどんな制度ですか。
2025/06/26 更新
早期退職制度の概要
(1)早期退職制度は、退職金を積み増して退職希望者を募る制度です。
(2)◯人に退職をしてもらう、と計画を立てて退職希望者を募るものです。
(3)人件費を削減し、業績の回復を図る手法です。
早期退職制度のメリット・デメリット
メリット
(1)人件費を削減し、業績の回復を図ることができます。
(2)解雇ではいために、紛争を回避できます。
デメリット
(1)退職者の数をコントロールすることが難しく、希望人数を足りなかったり、また、予想以上に希望者が出ることもありえます。
(2)退職を決めた人のモチベーションが下がったり、引き継ぎ業務が発生したり等の早期退職者の募集期間中、会社の業務が事実上ストップします。
(3)優秀な人物が会社を去り、外で通用しない人物が残ったりしてしまうことがあります。
早期退職制度の流れ
1 流れ
(1)募集する退職者の人数、対象となる社員と、積み増しする退職金を決めます。
(2)期間を区切って、早期退職者を募集します。
(3)期間までに、各部署の責任者が、対象となる社員らと面談して、話し合う。
(4)募集期間を区切って早期退職制度を終わらせる。
2 ポイント
(1)早期退職者を募集している期間は、社内がざわつくので、4ヶ月ほどで終わらせる。
(2)あくまで、希望退職者の募集なので、退職者をコントロールすることは難しい。
3 よくある出来事
(1)40代の製造業の社員に対し、退職金を積み増して早期退職を募集していた。
(2)社内がざわつくのを感じて、優秀な営業の社員が自主退職してしまった。
(3)優秀な人物が会社を去り、外で通用しない人物が残ったりしてしまうことがあります。