企業文化とコスト管理
2023/09/10 更新
コスト管理と戦略
(1)「不況下に、コストを削し、新規投資を中止する。」「景気が回復した場合には、新規投資を再開する。」というやり方は、上手く行きません。
(2)投資には良い投資と、悪い投資があります。景気に関係なく、投資効率を管理していくことが必要です。
生産性、コストの指標を作る。
(1)生産性、コストを結び付けた指標を作ります。
(2)生産性、コストを結び付けた指標を作って社員にコスと意識を根付かせます。
組織、オペレーションを単純化する。
(1)複数の事業を経営しているときには、事業数を減らして単純化させます。
(2)外注できる部分は外注化し、戦略的な部分(差別化できる部分)を社内に残してこれを集中的に管理します。
デジタル化する。
(1) デジタル化をすることができれば、一元把握が容易になります。
(2) 事業全体をデジタル化することを目指してはなりません。企業の課題部分を中心に集中的なデジタル投資が必要です。
(3) 部分的なデジタル化ではなく、事業全体を見た上で、最適化を検討しなければなりません。あなたの企業の仕組みを一から作るとするとどうするか、という観点からデジタル化すべき部分を特定すべきです。
倹約(業務の見直し)を企業文化にする。
(1) スピードアップ、単純化(複雑なプロセスの省略)、効率化のための業務の見直し、ITの活用、倹約の精神を企業文化にしていく必要があります。
(2) 景気に関係なく、継続的に、投資効率を管理していく企業文化を作る必要があります。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年36頁以下