相続税の計算方法

KNOWLEDGE - TAX CALCULATION

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「相続税って、結局いくらかかるの?」——これは相続が発生した方が最も気になる疑問のひとつです。
相続税の計算は少し複雑ですが、7つのステップに分けて順番に進めれば、おおよその金額を理解することができます。

相続税計算の全体像

相続税は以下の流れで計算します。一つずつ見ていきましょう。

1 遺産の総額を把握する

まず亡くなった方の全財産(プラスの財産)を洗い出します。

  • 不動産(土地・建物)
  • 預貯金・現金
  • 有価証券(株式・投資信託など)
  • 生命保険金(みなし相続財産)
  • 死亡退職金(みなし相続財産)
  • その他(車、貴金属、ゴルフ会員権など)
2 非課税枠・債務を差し引く

以下を遺産総額から差し引きます。

  • 生命保険金の非課税枠(500万円 × 法定相続人の数)
  • 死亡退職金の非課税枠(500万円 × 法定相続人の数)
  • 借金・未払い税金などの債務
  • 葬式費用
正味の遺産額 遺産総額 − 非課税枠 − 債務 − 葬式費用
3 基礎控除額を差し引く
基礎控除額 3,000万円 +(600万円 × 法定相続人の数)

正味の遺産額がこの基礎控除額以下であれば、相続税はかからず、申告も不要です。

課税遺産総額 正味の遺産額 − 基礎控除額
4 法定相続分で仮に分配する

課税遺産総額を、法定相続分に従って各相続人に仮に分配します。
実際の分け方に関係なく、計算上の手順として行います。

5 各人の仮の税額を計算する

仮に分配した各人の取得額に、以下の税率を掛けて計算します。

相続税の速算表

法定相続分に応ずる取得金額 税率 控除額
1,000万円以下 10%
3,000万円以下 15% 50万円
5,000万円以下 20% 200万円
1億円以下 30% 700万円
2億円以下 40% 1,700万円
3億円以下 45% 2,700万円
6億円以下 50% 4,200万円
6億円超 55% 7,200万円
6 相続税の総額を求める

各人の仮の税額をすべて合計します。これが「相続税の総額」です。

7 実際の取得割合で按分し、控除を適用する

相続税の総額を、実際に各人が取得した財産の割合で按分します。
そこから以下の税額控除を差し引いたものが、各人の最終的な納付税額です。

  • 配偶者の税額軽減:1億6,000万円または法定相続分まで非課税
  • 未成年者控除:18歳になるまでの年数 × 10万円
  • 障害者控除:85歳になるまでの年数 × 10万円(特別障害者は20万円)
  • 相次相続控除:10年以内に続けて相続があった場合

【具体例】で計算してみよう

📝 設例:夫が亡くなり、妻と子2人が相続するケース

遺産の内訳:

  • 自宅の土地・建物:4,000万円(評価額)
  • 預貯金:3,000万円
  • 生命保険金:2,000万円
  • 借入金:▲500万円
  • 葬式費用:▲200万円

Step 1-2:正味の遺産額

生命保険の非課税枠 = 500万円 × 3人 = 1,500万円
正味の遺産額 = (4,000 + 3,000 + 2,000) − 1,500 − 500 − 200 = 6,800万円

Step 3:基礎控除を引く

基礎控除額 = 3,000万円 + 600万円 × 3 = 4,800万円
課税遺産総額 = 6,800万円 − 4,800万円 = 2,000万円

Step 4-5:法定相続分で仮計算

  • 妻(1/2):1,000万円 → 税率10% → 100万円
  • 子A(1/4):500万円 → 税率10% → 50万円
  • 子B(1/4):500万円 → 税率10% → 50万円

Step 6:相続税の総額

100万円 + 50万円 + 50万円 = 200万円

Step 7:配偶者控除を適用

妻は法定相続分(1/2)で取得 → 配偶者の税額軽減により妻の税額は0円
子Aの納付額:50万円、子Bの納付額:50万円
一家で納める相続税は合計100万円

計算を間違えやすいポイント

⚠️ よくあるミス
  • 不動産の評価を時価で計算してしまう → 相続税評価額(路線価)で計算する必要があります
  • 生命保険の非課税枠を忘れる → 500万円×法定相続人の数を差し引けます
  • 小規模宅地等の特例を適用し忘れる → 自宅の土地評価を最大80%減額できます
  • 配偶者控除を使ったのに申告しない → 控除を使う場合は必ず申告が必要です

相続税の申告期限

相続税の申告と納税は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10ヶ月以内に行う必要があります。

期限を過ぎると延滞税や加算税が課されるため、早めの準備が大切です。特に不動産の評価や遺産分割協議に時間がかかるケースでは、専門家への早期相談をおすすめします。

まとめ

相続税の計算は複雑に見えますが、7つのステップを順に追えば全体像が見えてきます。
ただし、不動産の評価や特例の適用判断には専門的な知識が必要です。当事務所では税理士と連携して、相続税の試算から申告までワンストップでサポートしています。

「自分の場合はいくらかかるのか」が気になる方は、お気軽に無料相談をご利用ください。

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